吉村時江さん

家業の農業に務めながら、貴和の里に集う会の会長夫人として、村の女性陣をまとめる。グライズデールが初めて貴和の宿を訪問した折、時江夫人の生け花が玄関に飾ってあり、一同感動。

堅畠邦子さん

「私、楽しみで育ててるの。毎年新しいものを植えてね、出来たら皆にあげる。でも、もらった人が食べた後、美味しかったかどうか言ってくれないと、嫌なんですよ」と笑う83歳の笑顔は、素晴らしく活き活きとしている。作物の育成は勿論、木彫り工芸などにも取り組み、味のある作品が飾られている。特に体の調子は悪くないけれど、「歳を取っちゃったね」と、また笑う

林 眞那夫さん

趣味でありながらも、120鉢以上の盆栽を育てている林さんは言う。「6月は、頭が狂いそうな気がするくらい、毎日鉢の入れ替えをしなくちゃならんのだ。始めたからにはちゃんとやらないと。もう、待ったなし!」。毎年の介護ホームでの展覧会では、毎年林さんの見事な盆栽を、皆が楽しみにしている。

三浦浩志さん

村の信頼おける若手衆の一人で、退職後西洋蜂の育成に本格的に取り組んで5年、その忍耐力と研究意欲が成果に現れている。グライズデールは2019年から将来の村事業として蜂ファームを提案。その推進のため、貴和の里に集う会と共に活動を開始した。三浦さんはその立役者の一人で、夏のプログラムで建設した日本初と思われるスロベニア式蜂の家の管理人として活躍中。

植田静江さん

姉妹で村に嫁いだ、妹の植田さん。毎日作物を収穫しては市場に卸している多忙な日々の合間に、味噌づくりや村のイベントも手伝う。独りで竹藪に入るのは嫌だということだが、私たちのためにある日たった独りで竹の子を掘りに行き、とても美味しく茹でてくれた。それはもう、特別な味だった。

金子静雄さん

頼れる若手衆の一人で、幅広い興味を持つ。接ぎ木の庭や自作の日本ミツバチの箱など、創意工夫に余念がない。会社時代からアウトドア派でご夫婦共に料理人、手作りお菓子やパンにも挑戦する。グライズデール・アーツ計画中の庭園企画にも、その経験から積極的にアイデアを提供している。

岡本宣子さん

もともとは農家出身ではなく、結婚してからの農作業。嫁いだ時には“小さくて色白だった”お嫁さんが、60年後の今も現役で、農業を通して元気ハツラツと、小さくても大いに活躍している。現在も多くの土地を耕し、手入れも余念なし。教えていただいた美味しい竹の子の天ぷらレシピは、村のスクールでの食事の定番になった。

岡本雅さん

貴和の里に集う会の事務局長。会社員時代からの優れたビジネスセンスを活かして、83歳の今でも、竹の子加工場や黒ニンニクの生産にチャレンジ。特にこの特別濃厚なオーガニック黒ニンニクを毎日食べたおかげで、主治医からは“実年齢より20歳若い体”という認定を受けた。村では数少ないイーメール保持者の一人。

吉村利通さん

貴和の里に集う会の会長。「早く退職して、農業がしたかった」という情熱で、忙しい農作業の合間に、会のイベント準備も率先して行い、「バカにならんと、村おこしはできん」と笑う。竹切りの熟練者で、菌を使った自然肥料の研究にも余念がない。その結果である作物の味は、驚くべきもの。

平賀幸一さん

隣集落である道市にある、良く手入れの行き届いた庭、そして蔵のある美しい住まいは、味わいのある古民家。平賀さん自らの改造で、イラストなどの作品も飾ってある。その軒先には、空き缶を使った手作りモービルが、暖かい光に揺れている。

平賀純子さん

高校生の孫の送り迎えやお弁当など、現役主婦のようなペースでその役割を担いながら、畑と収穫、収穫後の美味しい加工もまめに行う。多忙な日常でも、家中に花を飾ることには余念なく、そして何より、いつもニコニコ。

磯村保子さん

村で最長老の88歳は、田んぼで稲を、畑で野菜も育てる現役。その伝統料理技術は伝説に残る価値をもつ。前出の植田さんのお姉さんで、姉妹仲良く村に嫁いだ。元気な笑い声は、それだけでこちらが元気づけられる。

藤本昌子さん

貴和の宿の隣人として、いつも滞在するたびに素敵な笑顔で「あ、また来たね、いらっしゃい」。足は痛いけれど、それでも畑の手入れは必ず行い、村のイベントでも調理場に立つ。グライズデールが宿に滞在中は、その姿を見ては立ち話。まるで本当の村の住民にしてもらった気がする。

河崎妙子さん

村の酪農家。「生き物だからね、365日休みなし。旅行にも行けんよ、辞めん限りはね」と元気よく笑う。漬物は、嫁ぐときに北九州の実家から持ってきた、当時既に280年の生命を持つぬか床。「だから、もう、300年以上になるよね」といいながら切り分けてもらったぬか漬けは、なんとも言葉では表現できない、歴史の味わい。